トレードの知識

[株式問題]ディスカウントTOBされた銘柄は買いか?売りか?

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くふうカンパニーがハイアスにTOB

ハイアス-急騰 くふうカンパニーが同社株式を1株138円でTOB 第三者割当増資も実施し連結子会社へ

先日、くふうカンパニー(4399)が不正会計問題で株価が低迷しているハイアス(6192)に対してTOBを行う意思表明をしました。中には「TOB」というキーワードに良いイメージを持たれている方いるかも知れません。

果たしてハイアス(6192)は買いなのか、あるいは、売りなのか、実際の株価の値動き(チャート)を確認していきましょう。

公開買付け価格は138円

TOB発表前の終値は155円でした。そして、今回の公開買付け価格は138円です。マーケットで流通している株価より17円安い株価です。仮に155円の株を100,000株保有していた場合、株主が公開買付けに応じて売却した場合、17円 * 10,0000株 = 170万円の損失となります。今回の買収スキームは、くふうカンパニー(4399)が、不正会計問題で株価が低迷しているハイアス(6192)を買い叩いた構図とも解釈できます。あるいは、不正会計問題で上場廃止の可能性もあり、、株価が0円になってしまうところハイアスを救おうとした構図とも解釈できます。いずれにしろ今回の買収スキームは、マーケットより安い株価によるTOB、つまりディスカウントTOBということになります。

実際に株価はどう動いた?

4/15の3分足のチャート

寄り付きは、前日終値155円から170円と15円のGU。そのまま利益確定売りをこなしながらストップ高へ。このまま、この日はストップ高で取引終了となるかと思われましたが、その後、何度か剥がれたりストップ高に戻ったりをくり返し、結果、終値は185円という結果になりました。ディスカウントTOBであるものの、不正会計問題が払拭されている期待感から買われた可能性があります。しかし、ディスカウントTOBということもあり、ストップ高に張り付いた後も買い圧力は、そこまでは強くありませんでした。

答え合わせ

ディスカウントTOB発表前からから保有している投資家や寄り付き直後に飛び乗った投資家にとっては、ストップ高で売却がすることが正解でした。逆にストップ高直前に明日も上がるだろうという期待での高値買いは不正解でした。というのも、次のチャートで確認しますが、翌日は急騰の反動で急落しています。

4/16の日足チャート

まとめ

ディスカウントTOBは、通常の高値を提示したTOBとは異なり、慎重になる必要があります。基本的には買収するということは、今後、買収企業と被買収企業が連携してより良い業績を目指していくことになりますので、プラスの材料になるかと思います。(もちろん、買収後企業間の連携がうまく機能しないというリスクもありますが。)しかし、ディスカウントTOBの場合、マーケットの流通価格から安い金額で買いたい企業と売りたい株主が存在するわけですから訳ありの買収スキームといえます。短期的に株価が上昇しても長続きしないものと覚えておきましょう。

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