株式投資・書籍紹介

『無敗の株本』らいおんまる流、貧乏な個人投資家を叩いて儲ける方法

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本書は

機関投資家の思考法を分析し、それに近づくことができれば負けない

という発想に基づいてトレード手法が紹介されています。機関投資家を敵とみなして戦うのでなく機関投資家と同じ視点を持ち、同じポジションでトレードし儲けることを目指した異端的な株式投資本です。

機関投資家はどんな銘柄を狙っている?

マーケットには時価総額が小さい銘柄、大きい銘柄、出来高が少ない銘柄、多い銘柄、1株あたりの株価が安い銘柄、高い銘柄と多様な株式が売買されています。その中でも機関投資家が狙っている銘柄は次のような銘柄です。

  • 1株あたりの株価が低い
  • 売買出来高が少ない
  • 時価総額が低い

これからの条件を満たした銘柄であれば、機関投資家は少ないコスト(費用)で株価をコントロールすることが可能です。

次に、ターゲットとなる貧乏個人投資家はどこにいるのでしょうか。どうやって探すのでしょうか。

それは、信用買い残の痕跡を辿って見つけ出します。

資金が少ないけど大きく儲けたい個人投資家は信用取引でレバレッジをかけ株式を売買しようとする傾向があります。機関投資家はそれを見逃しません。貧乏個人投資家に含み損を抱えさせて、最終的には損切りさせることで安値でお目当ての株式を手に入れます。

らいおんまる流トレード手法

  1. テーマ性のあるアップトレンドな銘柄を選定しヒートマップで管理する
  2. 赤くなった銘柄(資金が流入している)を観察しダマシによるふるい落としを発見する。ダマシによるふるい落としは次のタイミングで発生する確率が高い(教科書に書かれているテクニカル手法)
    • 支持線ブレイク
    • 抵抗線ブレイク
    • ゴールデンクロス/デッドクロス
  3. 騙しを確認したら
    1. アップトレンドであれば、安く株を入手する
    2. ダウントレンドであれば、高く株を売る
  4. 利益確定を行う。

まとめ

本書の「貧乏な個人投資家を叩いて儲けろ!」という異端的な考え方には驚かされました。確かに資金力、情報量、経験値すべて桁違いに持っている機関投資家に勝つのは到底無理な話です。であれば、機関投資家と同じ視点を持ち、同じポジションでトレードして儲ければいいじゃん、という逆転の発想から来たのでしょう。

なお具体的な機関投資家のトレード手法の紹介、だまし(ふるい落とし)の発見方法などは本書で紹介されていませんでした。具体的なお話は、「JumpingPoint!!の株Tube」で説明しています。よかったらチェックしてみてください。

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