株式投資は必ず勝てるゲームです!
私は1年で20万円を1億円にしました。株式投資は必ず勝てるゲームです。
いまここで、勝つための方法を教えすることはできません。しかし、私がチベットの山奥で見つけた巻物に記されていた、門外不出の投資方法は、100戦100勝です。幸福達成教の理念は、あまねく世の中の出来事を見通すのです。それは株式投資も例外ではありません。そんな事があるのかと思ったあなたは、すぐにご連絡を!5回まで無料で、どの銘柄が上がるかお教えします。その奇跡を目の当たりにしたあなたは、私達のもとでさらに豊かになることでしょう。
『ヘッテルとフエーテル 第一話』
物語に登場するいつもお金を増やすことばかり考えている引きこもりのフエーテル。彼はこの広告の内容を怪しいと思いました。しかし、本当だったらすごいぞ、と思い実際に資金は投入はせず、5回分の無料アドバイスを検証してみました。
そしたら、なんと100%の確率で予想が的中していました。フエーテルは完全に信じ、ワクワクしながらこの投資顧問業者に10万円を支払いました。しかし、実際にはあたったり外れたり。自分でトレードするのと勝率はほとんど変わりませんでした。
フエーテルは投資顧問業者にクレームを入れるために連絡を入れようとしたのですが繋がりません。そうです、実はこの投資顧問業者は詐欺グループだったのです。
なぜこんな怪しい詐欺に引っかかってしまったのか?
フエーテルはなぜこんなにも怪しい罠に引っかかってしまったのでしょうか。詐欺の手口はこうです。みなさんも気をつけてください。
- 予想は当たることもあれば、外れることもある
- 何回も何パターンも予想を繰り返せば、5回連続で的中する確率も低いがありえる
- 大量の勧誘メール or 電話で営業する
- 運良く(運悪く)5回連続で予想が的中するのを目の当たりにした人たちは驚く。そして信じる人と疑うひとに別れる。
- 信じた人は10万円払う価値があると考え詐欺集団にお金を払ってしまう。
と、よく考えられた手口です。恐ろしい罠です。
まとめ
著者は、「株で損した」「誰かに騙された」「詐欺だ」と被害を受けた人たちをこれからも増やしたくない思いから金融童話をかきあげたそうです。わかりやすく、ユーモアもあり楽しく読めました。何よりも騙す側、騙される側の心理、状況が理解でき勉強になりました。
世の中には、無知、あるいは、自分の頭で考えたり調べたりしない人たちをカモにし、利益を得ている人たちが少なからずいます。掲示板やSNSでイナゴ投資家を煽る煽り屋も一例です。
みなさんも株式投資で億り人を目指す過程で様々な情報や勧誘に接することでしょう。巧妙な手口の詐欺に引っかからないよう気をつけましょう。
本書は他にも「詐欺的なNPO法人」や「権力を振りかざし詐欺を働く大手メガバンク」「無料で債権整理を受けてくれる詐欺的な弁護士」など興味深いテーマを童話で物語ります。興味がある方は、是非チェックしてみてください。