長期金利って何の金利?
金融市場の長期金利と言えば一般的に10年国債利回りを指します。2021年3月8日時点の利回りは0.123%です。また額面は99.781円で取引が終了しています。国債には次の特徴があります
- 利回りが上昇すると国債の価格が下がる(負の相関関係)
- 国債の価格が上がると利回りが下がる
- 長期金利の利回りは住宅ローンの固定金利(変動金利でない)に影響を与える
- 一般的に長期金利は景気が回復するときに上昇する。また不景気になると下落する。景気の体温計と言われている
- 政府が財政出動(経済的投資)する際は国債を発行する必要があるので供給が増えることから国債の価格が下落し利回りが上昇する
- 日本銀行は国債を買い入れることで国債の価格を上昇させ、利回りを低下させ金融市場に資金を投入することができる。量的緩和。
長期金利が上昇する理由は?
10年国債を売れば価格が下がり利回りが上昇するという特徴がありますので、国債を売りたいという投資家が増えれば利回りが上昇します。また需要に対して供給が多すぎると国債の価格が下落し利回りが上昇します。
現在、米国の長期金利も上昇していますが、これはバイデン政権が多額の財政出動を行うために大量の国債を発行する予定だから言われてます。需要に対して供給が多くなるためです。
そもそも、日本国債はどこで売買できるの?
実は、銀行、証券会社などの金融機関で購入できます。また個人向け国債は毎月発行され、募集期間があります。個人向け国債は次の特徴を持ちます。
- 元本や利子の支払いは国が責任を持つため安全性の高い金融商品
- 1万円から購入可能
- 利回りは、変動と固定を選ぶことができる
- 個人向け国債は中途換金が可能(発行から1年経過条件あり)
まとめ
実は、長期金利は実は国債10年ものの利回りのことでした。そして、この長期金利は、株価や住宅ローン、企業への融資などに影響を与える非常に重要な指標となっています。
長期金利が上昇した場合は、株価は下がる傾向があるのでショートを。下落した場合は株価は上昇する傾向があるためロングとポジションを切り替えてトレードしていくと良いかもしれません。